幸せはシャンソニア劇場から Faubourg36

一昨日、『幸せはシャンソニア劇場から』の試写会へ行ってまいりました。

746/2477″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>

日仏のフライヤー置き場で2か月くらい前に見つけて以来、ずーーーーーーっと気になっていたんだよねー。

試写状が届いた時は
「ぃやほーい」
とマンガのように喜びを体中で表す。

案の定、期待をこれっぽっちも裏切らない素晴らしい映画でした。

HISTOIRE
1936年パリ。下町の人々から愛されるミュージックホール:シャンソニア劇場は、不況のあおりで不動産屋に取り上げられてしまう。劇場で働いていたピグワル(ジェラール・ジュニョ)の一人息子ジョジョ(マクサンス・ペラン)は、失業した父親を気遣い、街角でアコーディオン弾きをするが、補導されて再婚した母親の元へ無理やりに引き取られる。ピグワルは、仲間と劇場を取り戻そうと、オーディションに来た美しいドゥース(ノラ・アルネゼデール)の歌声を頼りに、再び公演を始めるが、頼りの彼女もすぐに去ってしまう。劇場は風前の灯火に。息子に会うことも許されず、沈むばかりのピグワル・・・。ある日、歌姫として成功したドゥースが突然戻ると、たちまち劇場に人が溢れ、母親の理解で再びピグワルの元に戻った、ジョジョも出演する新しいプログラムでシャンンソニアは見事に復活、毎夜満員の華やかな舞台が繰り広げられる。しかし、順風満帆で皆が浮かれる革命記念日の前夜、事件が起きて・・・

746/2478″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>

クリストフ・バラティエ監督×ジャック・ペラン製作と言えば、数年前に映画館で涙した『コーラス』。

本作は音楽から生まれたらしく、ラインハルト・ワーグナー(作曲家)とフランク・トマ(作詞家)は元々舞台用のミュージカル・コメディ用の曲を作っていたのだけれども、脚本がなかったのだとか。

音楽が人々を窮地から脱し、愛と希望を取り戻す
…というテーマは『コーラス』と同じ。

今回もまた、号泣とは違う、頬を伝う熱い涙がボロボロと。

そして、「1936年パリ」という労働者ストや反ファシズム運動が繰り広げられる第二次世界大戦の直前、ナチス・ドイツ、ヒトラーの黒い影、、、そんな時代背景の中で描かれる「音楽による再生」は、実に煌煌と輝いて見えた。

いわゆるお気楽なミュージカルでは全くなくって、「舞台=人生」を描いたヒューマン・ドラマ。

アコーディオンの音色×ポップな舞台衣装×モンマルトル北から見えるエッフェル塔!!

『アメリ』を通った女子なら確実にKOされてしまう要素がぎっしり詰め込まれてるのです。

ええっと、ちょっとネタバレになりそうなのですが…

本作、いきなりオチから入ります。

単純にびびるんだけれども、それでも
「いたたたたた!!お願いだからやめてええ」
と、乞うてしまう。

そんで
「ああ、ここ、わざと泣かせようとしてるでしょ」
って、お涙ちょうだい的な演出だとわかっていながらも、泣いてしまうんだよな。

私、いい視聴者です。
単純だもの。

この映画もフランスブログにて、監督来日やドゥース(上の画像の女の子ね)役のノラ・アルネゼデールちゃん来日など追っかけていくつもりです。

幸せはシャンソニア劇場から』は、9月 シネスイッチ銀座ほかにて、全国ロードショーです。